『教祖様のおとしかた』 最終話 二人一緒に

「じゃ、お邪魔します。
 ……少し久しぶりですね、お兄さん♪」

リビングに入ってきたのは、菜々美だった。
見慣れたセーラー服姿をしてる。
いや、でも……なんで、いまここに………。

「ごめんね、菜々美ちゃん。待たせちゃって」

「平気ですよ。
 お兄さんがあっというまに射精してくれたおかげで、
 大して待ってませんから。早漏っぷりに感謝ですね…♡」

くすっ、と笑われる。
それだけで、条件反射みたいにペニスが反応しそうになる。
思わず自分に歯噛みする。
こんなときに、なに考えてるんだ……。

「姉さん、その……なにが、どうなって」

いまだにソファでほとんど抱き合った格好のまま、
深雪姉さんを見上げて問いかける。
この状態をまず菜々美に弁明しなきゃとも思ったけど、
それすらできないほど混乱してた。

「えっと……簡単に言うとね。
 私と菜々美ちゃんは――グルだったんだー♪
 騙しててごめんね……♡」

僕の口から「は?」という間抜けな呟きが漏れた。
菜々美がまた、くすりと笑うのが聞こえた。

「ぜんぶ深雪さんの手筈どおりなんですよ。
 私が入信したのも、お兄さんに動画を渡したのも、
 最初からなにもかも」

「…………」

「信じられませんか?
 でも、よく考えてみてください。
 やらしいことをしてくれる女の子がいきなり現れるとか、
 あまりに都合が良すぎたでしょう?」

「で、でも……。
 それは……教団の資金を盗むためじゃ……」

思わずそう言い返すと、菜々美が笑みを深くした。

「ま、半分は当たってます。
 けど、他にもおかしいと思いませんでしたか?
 たとえば……異常に性欲が増したり、だとか……♡」

菜々美のスカートの端が指でつままれ、
ひらひらと小さく揺らされる。
僕からは少し見上げる格好になってるのもあって、
いまにもショーツが見えそうだった。
……そう思った途端、さっきあれほど射精したはずなのに、
またペニスがむくりと膨らみはじめる。

「ほら、すぐ勃起しちゃいますよね…♪
 教祖様のくせに頭の中はえっちなことばかり……とはいえ、
 本当にそれだけだと思いますか?
 まるで、薬でも盛られてるみたいな反応ですよ…♡」

……冷たい汗が背筋を滑り落ちた。
そんなはずない、と思おうとする。
だけど視線を上げると、
姉さんは少しだけ申し訳なさそうに微笑んでて。

「えへへ……ごめんね?」

「っ……」

「コーヒー淹れるときにね、そういうお薬混ぜておいたの。
 あ、でも量はちょーっとずつしか増やしてないから、
 変な味にはなってなかったでしょ?
 美味しく飲んでもらえないと、もったいないもんねー♪」

考えてみれば、毎日姉さんのコーヒーを飲んでた。
昨日も、一昨日も、もちろん今日だって。
さっきまでかなりの量を飲んでしまった。
そう思ったら。

(……まずい……また……)

ペニスがすっかり勃起してしまう。
それに合わせるみたいに、性欲も強く疼きだす。
いまだに揺らされてる菜々美のスカートに、
じっと視線を注いでしまう……。

「ん、やらしい目つきになってますよ…♪
 そうですよね、お薬飲んじゃったんだから、
 えっちな気持ちになってもしょうがないですよね。
 女の子のパンツが見たくて仕方ないのも、
 お兄さんが悪いわけじゃないんですよね…♡
 素敵な言い訳がもらえて、良かったですね…♡♡」

ひらり…と一回だけ大きくスカートがめくられる。
一瞬、ピンクの布地がちらりと見えた。
びくんっ、とペニスが震える。

「相変わらず、こんなので興奮しちゃうんですね?
 さんざん私の手でしこしこされたり、
 おっぱいで挟まれてびゅーびゅーしたのに……♪
 いまだにパンツが見えるか見えないかで、
 おちんちん、がちがちにして……♡」

「……ぅ………」

言葉に詰まって、そこで……不意に気づく。
いまの菜々美の言葉を、姉さんも聞いてしまった。
菜々美との行為を――知られてしまった。

「あ、姉さっ……その、それはっ……僕は……」

「ふふー、慌てなくても大丈夫だよー♪
 だから、私は最初からぜんぶ知ってるんだってば。
 菜々美ちゃんの動画に夢中だったのも、
 色んなえっちなことしたのも、
 ちゃーんと知ってるから心配してくていいよー♡♡」

「……ぁ……え……?
 な、なんで……なんで、姉さんは……そんな……」

「もちろん――くんのため、なんだけど♪
 でも、そんな説明より先に……♡」

ペニスがするりと一撫でされる。
まだ乾ききっていない精液とカウパーが擦れて、
ぬるんだ甘い快感が走る。

「おちんちん、このままだと苦しいよねー♪
 すぐに楽にしてあげちゃうよー♡
 ……菜々美ちゃんも協力してくれる?」

「深雪さんがそうおっしゃるなら。
 といっても、私が手伝わなくたって、
 早漏お兄さんはすぐ出しちゃうと思いますけど…♪」

「…………」

自分の置かれてる状況が、まるで分からない。
ただ、これから姉さんと菜々美が、
僕を射精させようとしてることだけは分かる。
ペニスが、さらにぐぐっ…と限界まで持ち上がってく。

「期待しちゃってますね、お兄さん…♪
 もうカウパーまで垂れてきてますよ?
 そのうち、パンツ見てるだけで出しちゃいそうです…♡」

スカートが今度はゆっくりとめくられる。
薄いピンク色のショーツだった。
しかも、細かなデザインまで見覚えがある。

「ええ、そうですよ。
 お兄さんが何度も動画でおかずにして、
 その上、最後は精液でどろどろに汚しちゃった、
 あのパンツです……♡
 ちゃんと綺麗に洗濯したんですけど、
 でもまだ、ぬるぬるしてる気がしますよ、ここ……♡♡」

菜々美の人差し指が、自身の秘部をそっとなぞる。
薄布越しの割れ目に沿うみたいに、
クロッチの部分をすりすり何度も擦る。
そこに精液をぶちまけた記憶と快感が、鮮やかに蘇る。
途端、射精感がこみ上げる……っ…。

(っ……)

我慢しようと、した。
でもそれより早く、姉さんの両手が亀頭を包んだ。
射精していいよ、と言いたげに、
親指で裏筋をくりくりと擦ってきて。

「……ぁ……あぁぁああぁぁあぁ…っ……!!」

姉さんの手の中に、精液がびたびたと迸る。
薬のことを知ってしまったせいか、
いままで以上に異常な量が出てるように感じる。

「うんうん、いっぱい出てるねー♪
 それでいいんだよ……♡」

射精している際中のペニスを、
姉さんがペットを可愛がるみたいに両手でまさぐる。
しかも、その拍子にTシャツからこぼれたままの
姉さんのおっぱいも、たぷたぷと揺れ動く。
射精感がさらに小さく弾けて。

「……ぁ……あぁああぁ……っ……!」

精液がまた溢れる。
それでも姉さんの手は止まらない。
亀頭が揉みほぐされ、竿がくすぐるように撫でられる。
僕自身も、まるでペニスが小さくならない。

「良かったじゃないですか、お兄さん……♡
 年下の女子高生、それも信者の女の子のパンツで
 びゅーびゅー出してしまってるのに、
 優しいお姉さんにあやしてもらえるなんて…♡
 ちょっと……いえ、だいぶ恥ずかしいですけどね、ふふ♪」

「もう……菜々美ちゃん、
 あんまりいじめないであげてね?
 ――くんは、女の子に耐性がないから、
 なんでもすぐ興奮しちゃうだけだもんねー♡
 恥ずかしがらなくてもいいよー♡」

二人が楽しげに会話しながら、
スカートの中を見せつけ、ペニスを扱いてくる。
尿道の中に残っていた精液が、
搾り出されるようにして外にこぼれ出す。

「……ぁ………は…ぁ………」

いつのまにか息が上がってた。
混乱と快感とで、頭がくらくらする。
なのに、ペニスは大きいままだった。
射精の律動こそ止んだけど、硬さも性欲も変わらない……。

「大丈夫ですか、お兄さん?
 射精しすぎで倒れたりとか、しないでくださいね。
 まあ、普段いっぱいオナニーで鍛えてらっしゃるので
 まず平気だろうとは思いますけど……♡」

口ではそう言いながらも、
いまもスカートをひらつかせて下着を見せつけてくる。

「でも、無理は禁物だよ?
 そうだ、少し休憩にしよっか♪
 ほらほら、菜々美ちゃんも座って座って」

ソファに座った僕の正面から、姉さんが下りる。
かと思うと、そのまま左隣に滑り込んでくる。
一方で、菜々美は右隣。
三人揃って、仲良くソファに腰かける形だった。
ただ……。

「……どうしたんです、お兄さん?
 なにか気になるものでもありますか…♡」

わざとらしい台詞を喋りながら、
菜々美が座ったままスカートの裾を前後に動かす。
そのたびに真っ白い太ももが露わになり、
さらにはあのピンクのショーツも見え隠れする。

「ね、ね、こっちも見ていいんだよー♪」

その言葉に左側を振り向くと、
姉さんにいたっては下半身は下着一枚だけになってた。
Tシャツの裾が、かろうじて股間の辺りを覆ってるだけ。

「こうするとねー、お姉ちゃんのパンツも、
 ちらって見えたりー、見えなかったリー♡」

生地の伸び切ったTシャツの裾が、
それこそスカートみたいに、ひらひら動かされる。
水色のショーツが、ちらり、ちらりと視界に入る。
しかも、やっぱりそのショーツには見覚えがあって。

「あ、おちんちん、びくーってした♡
 気づいちゃったかなー♪
 そうだねー、勝手にオナニーに使っちゃった、
 お姉ちゃんのパンツだねー♡♡」

姉さんはにんまり笑いながら、さっき菜々美がしたように
ショーツ越しの秘部を指でゆったり撫でる。
小さな布地を、白くてほそい指が這うのを見てると、
あのときの快感を思い出してしまう。

つるつると心地いい、女の子の下着だけが持つ感触。
亀頭を一撫でするだけで、頭の芯が甘く痺れた。
それにあのときは裸を覗くだけだったのに、
いまは目の前に……。

「へえ、今度はおっぱいが気になるんですか?
 そうですよね、深雪さんの胸……すごいですもんね。
 こっそり、おかずにしちゃうぐらい……♡♡」

右側から、菜々美がからかってくる。
けど、いくら笑われても視線が外せなかった。
Tシャツからこぼれたままの片乳を凝視する。
さんざん揉んだり吸ったりはずなのに、
たぷ、たぷ…と揺れるのを見てるだけで腰の奥が蠢く。

「お兄さん、また射精したくなってきてますね?
 実のお姉さんのパンツやおっぱい見ながら、
 すごい勢いで精子作っちゃって……最低ですよ♪
 心を律するだとか、よくみんなに言えてましたね…♡」

僕の心を見透かしたように、後ろめたさを指摘してくる。
だけど、いまはそれさえ背徳感にすり変わる。
勃起したままのペニスが、ぎんっ…とさらに上を向く。

「でもだめじゃないですか、お兄さん。
 深雪さんは休憩しようって、おっしゃったのに…♪
 おちんちん、もっと楽にしないと……♡」

からかいが、いっそう強く含まれた囁き。
ついで、ペニスが……すべすべの感触で覆われた。
ピンクのショーツが、竿にくるっと巻きついてた。

「ふふっ、深雪さんのおっぱいに夢中だから、
 人がパンツを脱いでるのにも気づけないんですよ。
 お間抜けお兄さん…♪
 ほら、女の子のパンツって触り心地がとっても良いですから、
 おちんちんもリラックスできるんじゃないですか……♡」

淡いピンクの下着が、竿の中ほどを優しく擦る。
なめらかな布地の気持ち良さに、ペニスが跳ねる。
当たり前だけど、萎えるはずもない。
むしろ射精感が再び湧き起こってくる。
それに、視線がひとりでにスカートの方に伸びてしまう。

「くす、どこ見てるんですか?
 私がパンツ穿いてないことに気づいた途端、
 スカートの下が気になっちゃうとか、
 お薬の影響があるとはいえ、どうしようもないですね…♡
 ただ……いいんですか?
 私にばっかり気を取られてると、また……♪」

「そうだよ、ちゃんと思い出してね…♪
 お姉ちゃんがここにいることも、
 それから、お姉ちゃんのパンツのことも……♡♡」

今度は亀頭に、つるつるの気持ち良さがまとわりつく。
姉さんが穿いてた水色のショーツが、
亀頭をすっぽり覆うようにかぶせられてた。
精液の残りとカウパーで、たちまち肌に張りつく。
そのまま、ショーツでねっとり扱かれる…っ。

「……くぁ……ぅ…っ……!」

飛びきりの快感が押し寄せて、ソファから腰が浮く。
もし何度も射精した後じゃなかったから、
間違いなく精液が漏れてたと思う。

下着の感触の良さはもちろんのこと、
菜々美と姉さんのパンツを同時に汚してしまってること、
それも二人に弄ばれながらだという事実に、脳が溶けそうになる。

「おかしいですね?
 おちんちん、びくびくして大人しくならないです。
 こんな肌触りの良い布で撫でてるのに、
 どうしてむしろ硬くなってるんでしょうね……♡」

「ほんとだねー♪ どうしてだろうねー♪
 もっともーっと優しくマッサージしないとだめかな?
 ほーら、さわさわー……♡♡」

水色のショーツが、小さく揺らされる。
亀頭にはべったりと濡れて張りついてるかわりに、
巻きついて折り重なったところの布地が、すりすり擦り合わされる。
それがかえって、女の子の下着のすべすべ感がよく分かって。

「…ん……くっ……」

「お兄さん、変な声出してどうしたんですか…♪
 休憩中なんですから、少しは大人しくしてくださいね?
 おちんちんも、全然収まらないじゃないですか。
 私もしないとだめなんですか……パンツでさわさわ……♡」

菜々美の手つきまで、いっそう優しげになる。
まるでペットの毛並みでも撫でるように、
そうっと、そうっとピンクのショーツを動かしてく。

亀頭にかぶさった姉さんのショーツに場所を譲るみたいに、
菜々美のショーツが竿を下へと降りていく。
ペニスの根元の辺りを甘く擦りつつ、
布地の一部はもっと下……陰嚢をしゅるりと包んでしまう。

「っ……」

二つの玉が、ショーツのてろてろした布地にくるまれる。
男性の弱点として本能的に感じるそこを、
女の子の下着で覆われ、玉を転がすように撫でられる。
こんな感覚、いままで味わったこと……ない…っ…。

射精感が一気に膨らむ。
今日はもう数えきれないほど出したはずなのに、
いままでで一番硬く張りつめてる気がする。
出したい、という気持ちがどんどん意識を塗り潰してく。

……でもそれでも、心の片隅には不安が残ってる。
こんな夢みたいな状況が、ただ与えられるわけがない。
射精した瞬間、取り返しのつかないことが起こるんじゃないか。
そんなふうに怖くて、なのに快感に抗えない。

「ここ、とっても重たいですよ…♪
 深雪さんにあんなに射精させてもらったのに、
 どろどろの精液、もうこんなに作っちゃいましたか…♡」

ショーツ越しに玉が持ち上げられ、
重みを確かめるみたいに、たぷたぷと上下される。
そのあいだもずっと姉さんのパンツは、
ペニスの先っぽを優しく撫でてる。

水色とピンクの下着が、視界でゆらめく。
かと思えば、菜々美のスカートが、姉さんのシャツの裾が、
秘部をちら見せするようにはためく。
二人が穿いてたものにくるまれてるって、意識させられる…っ。

「ね、お兄さん…♪
 このまま……パンツに出しちゃいたいですか♡」

どう答えるか考えるより先に、ペニスが跳ねた。
菜々美と姉さんが、くすくすと楽しそうに笑う。

「はいはい、よく分かりましたよ……♡」

「パンツにどぷどぷーってするの、大好きだもんねー♪
 あ、でもおっぱいも大好きだったっけ。
 うんうん、好きなものがたくさんあるのは良いことだよー♡」

姉さんが僕に身体をすり寄せる。
Tシャツ越しの乳房が左腕にぎゅーっと密着し、
こぼれている方のおっぱいも、ふよんと揺れる。

「好きなものが多すぎるのもどうかと思いますけど…♪
 下着に、おっぱいに、あと太もも……♡」

菜々美が僕の右手を取り、自分の太ももに這わせる。
きめ細やかな肌。指先に触れる、スカートの裾。

「お姉ちゃんのおっぱいも、もっとどうぞー♡」

左手が取られて、持ち上げられる。
シャツからはだけた乳房に、ぴたりとくっつく。
指が乳肉にずぶずぶ沈む。

信者の子の太ももをさすりながら、
姉さんの胸をまさぐり、そして二人のパンツで擦られる。
……ぁ……こんなの、もう………。

お腹の奥が、きゅうっと限界まで収縮する。
めくるめく快感を期待して、全身が緊張する。
その瞬間、二人に左右から一緒に囁かれる。

「はい、出しちゃっていいですよ……♡♡」
「女の子のパンツに、びゅーびゅーっ……♡♡」

「……あぁぁああぁぁぁあぁ…っ……!!」

びゅくる、びゅくるるっ…!と信じられない勢いで
精液が噴き出してく。

ひとりでに腰が突っ張り、ペニスを宙にかくかく突き出す。
先端を覆った姉さんのショーツが引っ張られ、
尿道口に張りつき、やわらかく擦れる。
その快感にまた精液が噴き上がり、
水色の薄い布地を越えて床にまで、どぷりっ…と飛んでいく。

菜々美のショーツ越しに、陰嚢がやさしく揉まれる。
もっと精液を作って、もっと吐き出していいですよと、
甘やかしてくれるような指づかい。

「まだまだ出せますよね、お兄さん……♡」
「どうかな、こっそりオナニーより、いっぱい出るかなー♡」

水色とピンクのショーツが交互に動く。
腰をへこへこと振るのに合わせて、すべすべの下着も動く。
先っぽから玉までどこもかしこも気持ち良さに包まれて、
また熱いものがこみ上げてくる……っ…。

どくどくどくどくっ…!と数えきれない律動が一瞬で起こる。
すでにぬるぬる姉さんのショーツの中に、さらに精液が溢れる。
吸いきれなかったものが竿をつたい落ち、
菜々美のショーツに染み込んでく。

「おちんちん落ち着くまで、たっぷり出そうね……♡
「ほら、おっぱいだって、太ももだって触り放題ですよ♡」

快感で意識が飛びそうなほどなのに、
自分の両手だけは別の生き物みたいにまだ動いてる。
姉さんの巨乳を揉み、菜々美の太ももを撫でる。

女の子の匂いに包まれながら、ただ快楽を貪りつづける。
たとえこのあと破滅するんだとしても、もう構わない。
暗くて甘い陶酔感に浸って、射精しつづける………。
 
 
 
     * * *
 
 
 
「……ぅ……ぁ…?」

まぶたを開けると、いつものリビングの光景が映った。

すべてが夢だったんだろうかと思いかけて、
途端に……自分が股間を露出したままなのに気づく。
しかも、辺りに漂うやらしい匂い。
左右にくっついている、女の子の体温。

わずかな間、気を失っていただけだった。
僕がしたことは、なにもかも現実だった。
その事実に、背筋がぞくり…と震える。

「ああ、目が覚めましたか…♪
 本当に気を失っちゃうなんて驚きましたよ?
 いくら気持ち良かったとはいえ、
 セックスでもなく、パンツにどぷどぷしただけでとか…♡
 お兄さんの弱さを見誤ってました」

「ふふっ、お姉ちゃんと菜々美ちゃんのことで、
 驚かせちゃったせいもあったのかな?
 ごめんね、ちゃんと説明してなくて。
 でもほら……おちんちんも少し落ち着いたみたいだし、
 やっとゆっくりお話しできるよー♪」

たしかに勃起は収まってた。
まだ完全に萎えてはいないものの、だらりと垂れ下がってる。
身体の中の異様な熱もすっかり消えた……ような気がする。

「姉さん、その……なにが目的、だったの?
 大体、なんで菜々美と一緒に……それに、えっと……」

とにかく理由を知りたい。
性欲が消えた途端に、その気持ちが抑えきれなくなった。
でも、なにから質問していいかもよく分からなくて。

「お兄さん、そう焦らないでください。
 いまから順を追って説明してもらえますから。
 さ、深雪さん……どうぞ」

「えっとね、簡単に言うと私の目的は、
 ――くんを助けてあげること、だよ。
 本当はしたくもない教祖様をしてるのを、やめさせてあげる。
 そのために、やっぱり教団を潰しちゃおうって思ったの」

「…………。
 ……け、けど、そんなことしたら、みんなが……」

父が亡くなったときの騒ぎを思い出す。
すがりついてた教祖様がいなくなったことで、
信者の一部は半狂乱になってた。
父が死んだので教団も潰します、なんて口にしたら
いったいなにをするか分からなかった。

「うん、そうだよね。
 だからね……悪者が必要だなって考えたの。
 矛先が私達じゃなく、別の誰かに向くようにしちゃおうって。
 ついでに、悪者さんが誰なのか、みんなにバレなければ完璧。
 で、探してきたのが菜々美ちゃん」

当然のように語る姉さんにうなずきかけて、そこで固まった。
いや、意図は理解できなくはない。
教団の資金が盗まれ、犯人も見つからなければ運営は破綻する。
しかも、信者から僕らが悪意を向けられる可能性も低い。
けどそんなの……。

「そんなの……一介の女子高生にお願いできるわけないって、
 そう思ってますよね、お兄さん?」

僕の右隣で、菜々美が唇の端を吊り上げる。

「つまり、私は一介の女子高生じゃなかったんです。
 とある秘密組織の、エージェントなんです。
 情報工作から色仕掛けまでお手のもの……って、ふふっ。
 そのぽかんとした間抜け顔、やめてください。
 笑っちゃって、嘘が続けられません」

「は……え、嘘?」

「当たり前です。そんなの、そうそういませんよ。
 私は本当に、たんなる高校生です。
 ただ少しだけ、お兄さん達と繋がりある、というだけ。
 ……まだ分かりませんか?
 こないだから、ずっと教えてあげてるでしょう。
 ね――『お兄さん』♪」

何度も繰り返された、僕への呼びかけ。
でも、いまだけはそれが、たしかに違って聞こえた。
……まさか………じゃあ、菜々美は………。

「というわけで、菜々美ちゃんは私達の妹なんだよー♪
 まあ、お母さんは違うんだけど」

「ようするに、隠し子ですね。
 そのせいで私も母も随分苦労はしましたが……、
 もう気にしてませんのでご心配なく。
 深雪さんの手筈で、見返りもたくさんもらいましたし」

「…………」

姉さんの教団を潰すという思惑。
菜々美が資金を奪った目的や、それができた理由。
そんな幾つかの点が、線になって繋がる。
……でも、それでもやっぱり分からないことがある。

「けど、僕に近づいたのはなんで……。
 だって姉さんの手引きがあったのなら、
 あんなことしなくても……」

「それは私が答えようかな……♪
 あのね、ただ教団がなくなっておしまい、じゃダメなの。
 そんなものがあったせいで失ったものを、取り返さないと。
 菜々美ちゃんは、本来受け取るはずだった遺産。
 ――くんは、自分の気持ちをずっと押し殺してきたこと。
 それをね、取り戻してほしかったの」

「なら、そう言ってくれたら……」

「ふふっ、それで納得してくれるなら良かったけど。
 ……無理だったでしょ?
 少し前の――くんは、こんなふうに、
 自分の気持ちに正直になること、できなかったでしょ?」

姉さんが僕の手をとり、また自分の乳房にくっつける。
たしかにいまはもう、抗おうなんて思わない。

「最初から私が助けてあげられたら良かったけど。
 きっと私じゃ……拒まれちゃうなって。
 だから、菜々美ちゃんにお願いしたの。
 妹だってことは隠して近づいてねって」

「私も最初は迷ったんですよ?
 それこそ男性を転がす手練手管とか詳しくないですから。
 ま、やってみたら……くす♪
 お兄さんがえっちなことに弱すぎて、
 拍子抜けしちゃいましたけど」

そう言ってから、菜々美がセーラー服の裾に手をかけた。
白いお腹が見えたかと思うと、
ピンクのブラに包まれた胸元が露わになる。
ペニスに、少しだけ血が流れ込むのを感じる……。

「こうやって、ちょっと下着や裸を見せるだけで、
 盛りのついたワンちゃんみたいに
 おちんちんふりふりして、なんでも言うこと聞いて……♪
 『こんな人が私のお兄さんなんだ』って、
 情けなくてしょうがなかったですよ……♡」

菜々美の手がペニスに伸びてくる。
精液で汚れきったショーツはすでに床に落ちてた。
ほっそりした指が、まだ柔らかいペニスをじかに擦る。
ぐにぐにと指先で揉むようにしたり、
すりすりと指の腹を擦りつけてきたり……。

(………ぅ……)

もうだめだった。
すっかり消えたと思った性欲がまた湧き起こり、
ペニスがきつく勃起していく。

「まだ大きくなっちゃいますか……♡
 深雪さんの思惑どおりで良いことなんですけど、
 すっかり教祖様じゃなくなっちゃいましたね…♪」

菜々美の片手が、乳房を下からすくうようにして跳ねさせる。
たぷ、たぷっ…と音が聞こえてきそうなほどに、
目の前で色白の乳房が揺れ動く。

ペニスが空打ちするみたいに、ひくひくひくっ…と蠢く。
何度も何度も射精しすぎたせいか、
見てるだけで、身体が勝手に精液を出そうとしてしまう。
ごく弱い射精感が、延々と弾けてるような感覚。

「ね、分かってますか?
 これ、いまはもう……妹のおっぱい、なんですよ♡
 それなのに興奮しちゃうんですか……♪
 わるーい、お兄さん……♡」

菜々美が笑うと、豊かな乳房が小さく波打つ。
妹の胸だと分かっても、性的な目で見ずにはいられない。
それどころか、かえって前以上に……っ…。

ほとんど無意識に、手が伸びてた。
ブラごと胸をまさぐろうとして……その手が空を切った。
菜々美が、すっ…とソファから立ち上がる。

「ふふ、妹のおっぱい触ろうとしましたね?
 いけないんですよ、お兄さんってば……♡
 そんなことするなら、逃げちゃいます♡♡」

「じゃあ、かわりにー♪
 お姉ちゃんが独り占めしちゃおー♡」

立ち上がった姉さんが、正面から抱きついてくる。
二人分の重みで、僕の身体がソファに深く沈み込む。

胸元をぐいぐいと押しつけてくるような動きに、
自然と僕の方も手を押しつけてしまう。
むにゅりっ……と乳房がとろけそうにたわむ。

いつのまにか左右の乳房ともTシャツからこぼれてた。
透けそうなほど白い肌が、ほんのりと赤くなってる。
きっと僕が馬鹿みたいにまさぐったり、
顔を押しつけたりしたせいだって気づいてしまう。
姉さんとえっちなことをしたんだ、
いまもしてるんだと思うと、脳に幸福感がじゅわっと広がる。
射精感が、ぐつっ…と沸き立つ。

「あはっ……また出ちゃいそうになってるねー♪
 でも、ほんのちょっとだけ我慢してね?
 いまから……もっと素敵なことできるから……♡」

姉さんが……腰を浮かした。
ショーツはとっくに穿いてない。
秘所がとろとろに濡れているのが見えた。
事態を頭が理解するより早く、ペニスが大きく膨らんだ。

(で、でも……っ……)

忘れていた禁忌の感覚が、不意に蘇る。
それだけはまずい、と心のどこかが訴えかける。
だけど。

「お兄さん、良かったですね…♪
 大好きなお姉ちゃんと、えっちできちゃいますよ…♡」

僕の背後に、菜々美がいた。
知らぬ間に、ソファの裏側に回り込んでた。
そのまま、低めの背もたれに載せた僕の後頭部に、
胸元を押しつけてくる……っ…。

「っ………」

どうしようもないほどにペニスが硬く反り返る。
姉さんが微笑んで……腰を下ろす。
亀頭がぬるりとした感触に包まれたかと思うと、
一気に根元まで飲み込まれる……!

「えへへ……♡
 ――くんの、入ってきた……♡♡」

お姉ちゃんがうっとりした顔で、身体を揺らす。
にゅるにゅるの膣肉に擦られながら、
ペニス全体が、きゅうきゅうっ…と搾られる。
精液が、いまにも漏れ出しそうなる。

「……ぁ……ぁ…っ……」

いますぐ射精してしまいたい。
でも、そんなのもったいない。
だめだ、いまからでも抜かないと。

頭の中が、色んな思考でぐちゃぐちゃになる。
でも、お姉ちゃんが少し腰を動かすだけで、
ぬとぬとの快感に上書きされてく。

「お姉ちゃんのなか、気持ちいい?
 これからはね……いつでもここに、びゅーってできるよー♡
 えっちな動画を見たりー、
 お姉ちゃんのパンツくんくんしたりー、
 そんなことしてやらしい気持ちになっちゃったときはね、
 お姉ちゃんのここに、どぷどぷしちゃえるよ……♡♡」

膣内でペニスがぷくっと膨らむ。
身体が射精のスイッチを押そうとしてる。
それが分かるけど、必死にその反応を抑え込もうとする。
自分でももう、どうして我慢してるのか分からない。
でも、だめなんだ。
なにかが、だめな気がする、のに……。

「お兄さん、目をぎゅーってつぶって、どうしました?
 ひょっとして……我慢でもしてるつもりですか?
 もう、笑わせないでくださいよ…♪
 おてては、深雪さんのおっぱいをそんなに揉んでおいて、
 なにが我慢なんですか……♡」

「あ……」

たしかに、お姉ちゃんの胸を揉みしだいてた。
意識した途端、おっぱいのやらかさが目いっぱい感じられる。
乳肉に指がずぶり、ずぶり……と沈むのも、
汗ばんできた乳肌に手のひらが滑るのも、
なにもかもが気持ち良すぎた。

「遠慮せずに、いっぱい触ってねー♪
 朝から晩まで、一日中だってそうしてていいんだよ。
 お姉ちゃんの身体はね、ぜんぶ自由にしていいの。
 そのかわり、――くんも、私に夢中になってね……♡♡」

「……うん…………うん…っ……」

射精感が膨れ上がる。
お姉ちゃんの顔と、むにむに形を変える乳房を交互に見ながら、
このまま、このまま……っ…。

「くすっ……一応、私もいるんですよ?
 ま、教祖様のおかげで事が上手く運んだのもあるので、
 最後にお礼に……♪」

しゅるっ…と、衣擦れ音が聞こえた。
ソファにほとんど仰向けになりそうな状態のまま、
かろうじて上を見た。
真っ白で、ぷるんと揺れている……下乳が見えた。
あの衣擦れ音は、ブラを取る音だったんだと気づいて

「はい……妹のおっぱいですよ、お兄さん♡」

顔の上に、下乳がたぷっ…と落ちて来た。
目元と鼻筋を、柔肉が甘く押し潰す。
同時に、指がお姉ちゃんの巨乳に深く深くうずもれる。
ペニスが根元から、にゅむぅっ……と圧迫されて、それで。

「あぁぁあああぁぁあぁ…ぁ……っ…!!」

ペニスが脈打ち、お姉ちゃんの中にどくどく精液を流し込む。
膣肉がひくひくと震えて、それを受け止める。
お姉ちゃんが喜んでるんだって、分かる。
嬉しくなって、また精液がこみ上げる。

「……ぁ……あぁ……っ……!」

精を吐き出すたびに全身が突っ張っる。
その拍子に、顔の上に乗った、菜々美のおっぱいが跳ねる。
甘くてやらしい匂いが充満する。
また尿道を精液が駆け上がってくる。

「…うぁ……気持ち……い…ぃ……」

「うんうん、そうだよー♡
 お姉ちゃんとえっちするのはね、
 とっても、とーっても気持ち良くて良いことなんだよ……♡
 ひとつも悪いことなんてないんだからね……♪」

お姉ちゃんが腰を左右にぐりぐりと小さくひねる。
たったそれだけの動きで、ペニスが膣肉にもみくちゃにされる。
たちまち、どぷ、どぷり…と精液が溢れる。

「そうです…♪
 やらしいことに溺れるのは、悪いことじゃないんです……♡
 妹のおっぱいにお顔くっつけて、
 とぷとぷ漏らしちゃうのも……良いことなんですよ♡」

顔の上に乳房がぎゅっと押しつけられる。
下乳が、まぶたや目尻にねっとりと伸び広がる。
精液がとめどなく溢れて、姉さんの中にこぼれてく………。

心が安らいでた。
さっきまであった不安も、恐怖も、どこかに行ってしまった。
悪いことなんて、もうなにも起こらないと思える。
そんな安堵の中で、精をとくとく…と漏らす。
射精の律動は、ちっとも終わらない。
いくらでも出せてしまう気がする………。
 
 
 
 
 
 
「……ね、お兄さん。
 さっきの深雪さんの話、覚えてますよね?
 教団なんてものがあったせいで、失ったものの話」

まどろみから、わずかに意識が浮上する。
菜々美は相変わらず僕の背後にいたけど、
胸はちゃんと仕舞って、
かわりに……僕の髪を指でそっと梳いていた。

「……菜々美ちゃん?」

いまだに僕と繋がったままのお姉ちゃんが、
少しだけ不思議そうに菜々美を見た。
構わず、菜々美は続ける。

「深雪さんもずっと、なくしてたんですよ。
 ないことにして……ずっと押し殺してたんです。
 大切な大切な、自分の気持ちを。
 ……私は女の子だから、会ってすぐに分かりました。
 でもいくらお兄さんがお馬鹿さんでも、
 さすがに……いまは分かりますよね?」

「………うん」

菜々美の言いたいことが、なぜかよく分かった。
お姉ちゃんが押し殺してきた気持ち。
それに……返事をしなきゃ、いけない。

お姉ちゃんの顔を見つめる。
こんな、姉弟で交わったまま、それも妹に背中を押されての
奇妙で情けなさすぎる状況だけど。
それでも、せめて僕から。

「僕も……お姉ちゃんが、好き」

「ぁ………うん…っ……。
 私も……大好き」

お姉ちゃんの膣内が、照れたみたいに、きゅっと収縮した。
また少しだけ、ペニスが大きくなりそうになる。
菜々美が僕の背後で、くすっ…と笑った。

「お二人とも、末永くお幸せに…♪」

END