愛情トキシン BadEnd(没) 性霊化

メア
「それでは……さようなら」

メアの魔力が僕を貫く。
僕は……間に合わなかった。
夢魔は結界を破ってしまい、
そして真っ先に僕を殺しにやってきた。

心臓に穴が開くのが、自分で分かった。
強烈な痛みとともに、身体が床に倒れる。
ほどなく意識が沈んでいく。
赤暗い闇の中に意識が溶けていく。

幸太
(このまま………死ぬんだ……)

それが分かった今さらになって、
いきなり死ぬことへの怖さが膨れ上がる。

幸太
(死にたくない……死にたくないっ…!)

まだしたいことがたくさんあるのに。
僕は……僕は……。
まだ……まだ……もっと…っ…!
…ぁ…ぁ……あああぁぁぁっ…!
 
 
視界が一瞬、まばゆく光った。
 
 
幸太
『…………?』

……目の前に、自分の血まみれの身体があった。
僕はそれを見つめて、立っていた。
違う、そうじゃない……ふわふわと浮かんでた。

メア
「あはっ……なんですか、お兄さん、それは。
 ああ、そうですか。そんなに……そんなに?
 ふふっ……ふふふっ…」

メアだけがなにもかも分かったように、
僕の姿を見て笑いつづけてる。
いったい、なにがどうなって……。

メア
「教えてあげましょうか、お兄さん。
 お兄さんはこの世への未練が強すぎて
 魔力で自分を幽霊にしてしまったんですよ」

メア
「しかも……あはっ、分かってますか?
 お兄さんがどういう種類の幽霊になったのか」

メア
「いわゆる色情霊ですよ。
 性行為だけを求めて彷徨う地縛霊」

メア
「お兄さん、そんなに未練がありましたか。
 もっと気持ちよくなって射精したかったのに、と
 死ぬ前に必死に考えたことはそれですか」

メア
「まあ、いいでしょう。
 いまさら私に危害を加える力もありませんから
 放っておいてあげますよ」

メア
「ああ、もっとも他の人たちは殺していきますが
 まあお兄さんには関係ないですよね。
 どうせ自分の快楽への未練しかないのですから」

メア
「お兄さんはこの屋敷のなかでなら、
 永遠に亡霊として生きられるでしょう。
 どうぞ末永く、この世を楽しんでください」

メア
「それでは今度こそ……本当にさようなら」
 
 
 
     * * *
 
 
 
幸太
(女の子の……声がする……)

闇の中で目を覚ますと、
僕は声がする方へとゆっくり浮遊して移動する。
可愛い子だといいな……。

大人しそうな女の子
「ね……やめようよ、肝試しなんて」

ショートカットの女の子
「肝試しじゃなくて、心霊スポット探索。
 だめだよ、今度の学校新聞のネタで
 使うって部長に言っちゃったし」

会話をしている二人に近づき、
不安そうに周囲を見渡している方の女の子に
ぎゅっと抱きつく。
……あぁ……あったかくて気持ちいい……。

大人しそうな女の子
「でも、ここ本当に出るって噂があって」

ショートカットの女の子
「大丈夫だって。
 誰かが怪我したとか、そういう話は
 いままで聞いたことないし」

幸太
(うん……怪我はさせない、けど……)

二人の話を聞きながら、
大人しそうな女の子の服の裾から手を入れていく。
久しぶりに感じる人肌のぬくもりが
とにかく心地よくてたまらない。

女の子は僕に身体をまさぐられても
まるでなにも気づかない。
本来なら、痛みや快楽を感じるようなときでも
その感覚そのものが遮断されてる。

ただ霊体になった僕が、
勝手にひとりで気持ちよくなるだけだった。
誰にも迷惑なんてかからない。

幸太
(だから……いいよね……)

本当はいけないことなんだって、
頭の片隅では分かってる。
でも、欲求を抑えられない。
身体が半ば勝手に動いてしまう。

幸太
(…ごめんね……ちょっとだけ……)

抱きついてる女の子の胸に手を伸ばす。
服に隠れて分からなかったけれど、
思ったよりも巨乳だった。
自分の口元がゆるんでしまうのが分かる。

幸太
(……ぁ……おっぱい…だ……おっぱい…♪)

おっぱいに指を埋め込むようにして
ぎゅうっと乳房を揉んでみる。
乳肉がむにゅり…と、やらしく変形する。
久しぶりの感触がすごく気持ちいい…。

ショートカットの女の子
「私、ちょっと周囲を見てくるね」

大人しそうな女の子
「あ……待っ……もう、行っちゃった……。
 うー、私……怖いところ苦手なのに…」

僕に触られてるとは気づかずに、
女の子が辺りをおどおどと見渡す。
そのたびに身体が左右に揺れて、
僕の手から柔らかさが逃げそうになる。

幸太
(……ぁ……逃げ…ないで……)

幽体をふわりと浮遊させて、
女の子の身体に背後から抱きつく。
手はおっぱいに触れたまま、
おんぶされるみたいに背中に貼りつく。

ちょうどペニスが、女の子のお尻のところに
ぴったり当たってる。
女の子が周囲を見渡すたびに、
弾力のあるお尻がペニスに擦れる。

幸太
(……う…ぁ……気持ちい…い……)

浮遊したまま女の子に足を絡めて、
性器を押しつけながら腰を振る。
手はおっぱいを執拗に触りつづける。

幸太
(女の子…やらかい……いい匂い…♪)

頭の中がピンク色に染め上げられるような
幸せな感覚が訪れる。
口元をゆるませながら、
射精感がこみ上げてくる感覚を楽しむ。

幸太
『…………出しちゃうよ…っ…』

女の子には聞こえないと知りつつ、
思わず声に出してしまう。
女の子のスカートをめくり上げ、
ショーツの上にペニスを押しつける。

幸太
『…ぁ…もう……ほんとに……出ちゃう……。
 ……勝手に…ごめんね……っ…。
 でも……気持ちよすぎる…から…』

幸太
『ね、いいよね…?
 精液いっぱいかけちゃうけど…
 でも…いいよね…っ…』

幸太
『…ぁ……あ…あぁぁぁぁあぁっ!』

女の子のショーツの上に、
精液がどぷどぷと大量に吐き出されてく。
いつぶりか分からない快感に、
ペニスがびくびくと跳ね回る。

幸太
『……ぁ……はぁ……』

射精の余韻に浸りながら、
女の子のショーツの上を触ってみる。
そこにはべったりと精液が付着してて、
でも布地に染み込んでく様子はない。

いつもこうだった。
幽体である僕がどれだけ射精しても、
それは現実の世界そのものは影響が及ばない。

幸太
『…………』

一瞬なにか不思議な気持ちになりかけて、
でもそれについて考える前に
もう一人の女の子の声で意識が引き戻される。

ショートカットの女の子
「…っと。ほら、外側の写真撮ってきたよー。
 すごい廃墟だって聞いてたけど
 そうでもないみたい」

いつのまにか小さなデジカメを手にしてる。
校内新聞にするって言ってたけど、
それ用なのかな。

大人しそうな女の子
「じゃ、じゃあ、早く帰ろ……」

ショートカットの女の子
「そうだね……そんな寂れてないみたいだし、
 もしかして放置されてるわけじゃないのかな。
 勝手に入ったらまずいかな…?」

幸太
『……ぁ……待って…ま…だ……っ…!』

地縛霊となった僕はこの屋敷のそばから
離れてどこかに行けない。
できるのは、僕の欲望を満たしてくれる誰かが
やってくるのを待つことだけ。

いまこの子達に帰られたら、
また何日も、何週間も、ひょっとしたら何ヶ月も
誰もやってこないかもしれない。

幸太
『……まだ……出すから……待って…っ』

聞こえないと分かりつつ懇願してしまう。
ショートカットの女の子の正面から、
すがりつくようにその身体に抱きつく。
胸に顔を埋めると、女の子の良い匂いがする。

ショートカットの女の子
「っと……ちょっと待って。
 カメラのバッテリー切れそう。
 予備あったかな?」

女の子は地面にしゃがみ込み、
鞄の中をごそごそと確認しはじめる。

幸太
『…あ……そのまま……動かないで…』

さっき射精したばかりだけど、
ペニスはとっくに大きくなってる。
幽体の身体を操って、
彼女の頬にペニスをぴたりと押し当てる。

カウパーが溢れ出し。彼女の頬を汚してく。
すべすべした肌が粘液にまみれて、
そこに亀頭を擦りつけるのがたまらない。

ショートカットの女の子
「あれ……どこいったかなー?
 まさか落としてないよね」

女の子が真剣な表情で鞄の中を探す。
その端正な顔に、身勝手にペニスを
擦りつけてるという事実に背筋が震える。
こんなの悪いことだって分かってるのに……。

幸太
『……ごめん…ね……こんな…こと……。
 だけど……我慢……できない…よ…ぉ…。
 女の子……おんなのこ…きもちい…ぃ…』

いくら相手に気づかれないからって、
女の子の顔にペニスを押しつけて
腰をかくかくと振ってしまう自分が
どれほど下劣かは分かってた。

だけど……やめられない。
いったい女の子に触れたのはいつぶりだろう。
こんな気持ちいいものがこの世にあるのに、
貪らずにいるなんて、できない……。

幸太
『……ぁ……精液……出ちゃう…よっ…。
 ごめんね……ほっぺに……出ちゃうっ……』

ペニスの根元に一気に精液が流れ込み、
たちまち射精してしまう。
生きていた頃には考えられなかった量の
粘ついた精液が噴き出す。

幸太
『……ごめんね……でも…嫌だって……
 言わなかった……から……』

そんなことが言い訳になるわけなかった。
だけど、なんでもいいから理由が欲しかった。
自分が快楽に溺れていいんだって理由が。

建前だけの言い訳すらなくしたら、
いつか自分の意識すらも消え去りそうで怖かった。
性欲だけが残った動物みたいに、
女の子を襲うだけの存在に成り果てそうだった。

大人しそうな女の子
「ね……まだ見つからないの…?
 そんなのいいから帰ろうよー」

口ではそう言いながらも、
大人しそうな女の子は友達の側にかがんで
一緒に鞄の中を探しはじめる。

膝小僧を抱えるような姿勢になっているせいで、
太ももと上半身のあいだで胸が押し潰されてる。
ブラウスの胸元から、やらしく歪んだ谷間が見える。

幸太
『………そうだ……おっぱい……』

実体のない幽体を女の子の身体に重ねて、
胸の谷間のなかで、
ペニスにだけ感覚を生じさせる。
たちまち、ペニスが乳肉の柔らかさに包まれる。

幸太
『……ぁ………やらか…い…♪…』

がちがちに固くなったペニスの周囲に、
すべすべとした肌の感触と、
おっぱいの柔らかい弾力が隙間なく当たる。
口元がゆるんでしまうのが自分で分かる。

大人しそうな女の子
「たしか、この辺に入れてたんじゃない?」

鞄のなかをよく確認しようとして、
女の子が身じろぎする。
そのたびに乳房がむにゅむにゅと形を変えて
ペニスにまとわりついてくる。

幸太
『……こんな…の……また…すぐ……にっ……』

射精感があっというまにこみ上げてくる。
肉体を失ったせいで、何度でも射精できる。
だけど、いくら出しても欲望が尽きない。

大人しそうな女の子
「んっと……ほら、あったあった♪」

デジカメの予備バッテリーを見つけ出して、
女の子が満面の笑みを見せる。
その笑顔を見ながら、僕は腰を前後に動かす。

ブラウスの中いっぱいに詰まった乳肉を
カウパーにまみれたペニスがかき分ける。
くちゅくちゅ…♪と淫らな水音が、
僕の耳にだけ聞こえる。

女の子はまだ嬉しそうに笑ってる。
まるでペニスを胸で弄んで喜んでるように見える。
射精していいよ、と言ってくれてるように見える。

幸太
『出して……いいの……?
 ね……いいんだよね……。
 笑ってくれてるんだから……だから…っ…』

またしても滅茶苦茶な理由をでっち上げる。
たちまち精液がペニスを駆け上ってくる。

幸太
『……ぁ……出ちゃ……ああぁああぁっ…!』

どぷどぷっ…!と女の子のおっぱいの中で
信じられない量の精液が吐き出される。
乳房のあいだに収まりきらなかった精液が、
谷間の上にまで溢れだしてくる……。
 
 
大人しそうな女の子
「さて、と。それじゃ帰ろうよ。
 学校新聞のネタも一応できたでしょ」

ショートカットの女の子
「うーん、ちょっと物足りないけど。
 ……まあ、いっか。
 なんだったら、また来ればいいしね」

二人は何事もなかったかのように、
屋敷に背を向けて歩き出す。
いつものように、僕にはまったく気づかずに。

幸太
『……また来て……ね……』

僕はその後ろ姿を見ながら、
またその二人が来てくれることを願うだけ。
明日も明後日も、その先もずっと。
あぁ……早く次の女の子が来ないかな……。

END